彼岸花の球根を食べると痛み止めに効く?知っておきたい毒抜きのポイントは?

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彼岸花は有毒な成分があるにもかかわらず、毒を抜くと食用にすることができて薬効もあるという不思議な植物です。

毒を抜くことを考えた先人の知恵はすごいなと思わざるをえません。

知らずに食べて命を落とした人も大勢いたことでしょう。

彼岸花の球根はどのような栄養があるのか、どんな症状に薬用効果があるのか、毒抜きの方法は簡単なのだろうかと疑問が出てきたので調べてみました。

万が一誤って口にしたときに備えて中毒症状を知っていることは役に立つことでしょう。

知識の一つとして紹介しますが素人が実際に行うには向いていないことをあらかじめご承知おきくださいませ。

彼岸花の球根は食べられるって本当?

出典元:pixabay

彼岸花の球根にはデンプンが多く含まれているので、毒ぬきをして食用としていた時代がありました。

飢饉で米や作物が採れないときに保存できる貴重な食材の一つでした。

人の嗅覚でもわかるほど臭いがあるので、畑に植えて作物を荒らされないようにしていて、実際に虫や小動物は近くに寄りつかないです。

臭いのきつい植物にはニンニクなどがすぐに頭に浮かびますが、人は食べられると思いついたのかもしれません。

人も動物も本能的に毒を判断することができるのかな?

食用できるのはどの部分?

出典元:いらすとや

食べることができるのは球根の部分です。

植物にとって栄養分を蓄える球根部分ですが、そのままでは中毒症状を起こすので毒抜きをして食用にしました。

有毒成分を持つ植物は他にも多くあり、じゃがいもの芽のソラニンがよく知られています。

じゃがいもに毒があることを知った先人は何らかのヒントを得て彼岸花の球根も食べられるのではと考え、毒を抜く方法を考えたのかもしれません!

球根に毒を持っているのは他にもあるよ~

食用成分は何?

出典元:https://www.flour.co.jp/news/article/271/

球根にはたっぷりのデンプンが含まれているので、毒抜きをして食するとお腹もちがします。

彼岸花の球根が食べられていたのは江戸時代以前と言われていますが、畑を守るためと非常食とを兼ねて農民が畑に植えていました。

葉や茎、花にも毒性があるので子供が誤って口にしないように彼岸花にまつわる怖い話ができたと言われていますが、説得力がありますね!

デンプン(糖質)だから体に必要だもんね~

彼岸花は痛み止めに効く!万能効果とは?

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球根に毒があるということは裏を返すと薬用効果があると思いついたのは、経験がなせる技であったのでしょう。

毒抜きをするということに気づいた先人の知恵には驚きです。

現在も漢方薬として使われている彼岸花の薬用効果はどのようなものなのでしょうか。

痛み止めとして

痛みが伴う症状を緩和させるために使用していました。

口に入れて利尿剤や解毒剤、催吐薬などの用途で使われました。

痛み止めとしての効果を見いだして、中毒症状を逆手にとって必要な時には毒をもって毒を外に出していたのでしょう。

体内から異物を出す作用があるね!

貼り薬として

球根の部分をすりおろして貼り薬にすると、むくみやあかぎれ、関節痛に効果があると言われています。

茎を刻んで絞った汁で腫れた患部を流すと痛みが緩和されたそうです。

薬用効果をプラスとした先人は偉大ですね!

消炎効果だね~

近年確認された新たな効果

出典元:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161114-OYTET50027/

有毒成分のアルカロイドの一つに当たるガラタミンが記憶機能の回復に作用することがわかり、アルツハイマー型の認知症の治療薬として使用されています。

筋無力症などの運動機能のマヒにも作用することが知られています。

新薬になっているのは嬉しいこと~

彼岸花の球根の毒とは?

出典元:いらすとや

彼岸花の有毒成分はどのくらい強いもので、毒抜きをしないで摂取したときの症状はどのようになるのでしょうか。

万が一のために知っておくと安心です!

有毒成分は何?

出典元:Wikipedia

彼岸花の有毒性は約20種類の有毒アルカロイドの成分にあります。

具体的にはリコリン、ガラタミン、セキサニン、ホモリコリンなどです。

主たる有毒成分のリコリンの人に対する致死量は約10gで、球根には1gあたり0.5mg、葉には0.3mg程度が含まれています。

有毒成分としては強い部類に入りませんが、異物に対する反応は人によって異なるので中毒症状が重くなると死にいたる可能性があります。

量が少なくても中毒症状を起こす人がいるから気をつけよう!

毒の症状は?

出典元:いらすとや

そのまま口にした時にはどのくらいの時間で症状が出てくるのでしょうか。

毒抜きをせずに口に入れたときには30分以内に症状が出てきます。

 

主な症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 呼吸不全
  • めまい
  • けいれん
  • 中枢神経のマヒ など

 

 

誤って口にしてしまった時には下剤や催吐剤で体内から排出させることが肝心です。

肌の敏感な人が茎を切った時の汁にふれると皮膚がかぶれることがあるので気をつけましょう。

球根を植える時は念のため直接手で触れずに手袋を使用するとよいです。

ペットが誤って口にしないように散歩時は彼岸花の近くを通らないようにしましょう。

全体に毒を含んでいるから、葉っぱを間違って食べたりしないように~

→彼岸花をプランターで育てる方法は?

知っておけば怖くない毒を上手に抜くポイントとは?

出典元:https://item.rakuten.co.jp/kusurinoaoki/higankon/

理論的には毒をしっかり抜くと彼岸花の球根は現代でも非常食にすることは可能です。

ひどい食料事情ではないので素人がたやすく毒抜きをして口にするのは避けるべきです。

葉は水仙と同様にニラに似ているので誤って口にしてしまう可能性があります。

薬としての利用も漢方薬として「石蒜(セキサン)」や「彼岸花根」として製薬されています。

薬は医師に相談して処方を出してもらうのが安心です。

漢方薬としてきちんと作られているけど、素人はむやみ手を出さないようにしよう!

毒は水溶性

出典元:https://www.sanwa-starch.co.jp/hyakka00/hyakka03/hyakka03_03/

彼岸花の毒は水溶性のため、水で良く洗って流水で長時間さらすことによって毒が流れていきます。

球根の中の水分からデンプン質のみを取り出して食用にするので、丸ごと洗うだけでは毒は抜けません。

すりおろしたり、潰したりしたのちデンプンを沈殿させて上澄み液は捨ててから流水で毒抜きをします。

方法を間違うとあぶない!

毒抜き方法

昭和の初め頃までは彼岸花からデンプンを作る工場が稼働していましたので、デンプンを取り出すことは珍しくはなかったようですね!

昔から伝わっている方法ですが、素人が安易に行うことは避けるべきです。

伝わっている方法
   
  • 外側の黒い皮を取り除く
  • おろし金やすり鉢を使ってよくすりつぶす
  • 水でよく洗って最低でも7回以上流水にさらして数日間毒を流す
  • 煮込んでから天日干しをして乾燥させる

 

面白半分に手を出すようなことはしないように気をつけましょう。

食べることも薬に使うことも一般の人はを出さないのが一番!

まとめ

彼岸花は怖いと言われるゆえんの一つが花全体に毒性があったことが一つの理由であるのはうなずけます。

畑やお墓を守るために彼岸花を植えて、さらに食用になることや薬にすることができることを見いだした先人の知恵に頭が下がります。

毒の成分を上手く活用して人は彼岸花と付き合ってきたのでしょう。

彼岸花のイメージが変わり観賞用として育てる方が多く出てきました。

有毒性の植物であることを理解して、食べることや薬にすることができるという点が一人歩きをしないように正しい知識を持っていることが大事なことです。